キーボードはパソコンを使う際の必需品ですが、種類や機能に多様性があるのはご存知でしょうか。
自分に合ったキーボードを使うことで入力効率を良くしたり、手の疲れが軽減したりします。
しかし、自分に最適なキーボードを選ぼうと思っても、どれを選んだらいいのか判断するのが難しいという人もいるでしょう。この記事ではキーボードに関する基礎知識や、種類別の選び方についてご紹介します。
最適なキーボードを選ぶための基礎知識
キーボードを選ぶときに押さえておきたいのが、「キーピッチ」や「キーストローク」といった用語です。
なんとなく意味はわかっても、数値がいくつのキーボードを選べばいいのかまではわからない人も多いでしょう。
まずは、最適なキーボードを選ぶために知っておきたい基礎知識を紹介します。
キーピッチ
キーピッチは、隣り合わせとなるキーとキーの中心から中心までの距離を指します。
一般的なデスクトップパソコンで使われているキーボードのキーピッチは、19mmがスタンダードなサイズです。この19mmが使いやすさの標準となりますので、キーピッチが狭くなると少し窮屈になります。
人によっては、キーピッチが狭いほうが入力しやすい場合もあるでしょう。使い慣れているサイズが一番ですので、今使っているキーボードのキーピッチがいくつなのかを調べてみてください。
キーストローク
キーストロークは、キーを押したときの深さを指します。
一般的なデスクトップパソコンで使われているキーボードのキーストロークは、3~4mmがスタンダードです。キーストロークが深いと、しっかりと押した感覚があり誤入力をしにくい一方で、素早く入力しにくいといわれています。反対に、キーストロークが浅いと素早く入力できる代わりに、誤入力が起きやすいといわれています。
キータイプ
キーボードのキーを押して戻る仕組みのことを「キータイプ」といいます。
キータイプには、「メンブレン」・「パンタグラフ」・「メカニカル」・「静電容量無接点方式」の
4種類があり、それぞれ打鍵感などが異なります。
キータイプの種類
キーボードはただ入力するだけの機器と思ってしまいますが、キータイプによって打ち心地や疲れやすさなど異なります。
それぞれのキータイプの仕組みや特徴を下記で説明します。
メンブレン
メンブレン式は、昔から広く普及しているキーボードです。
キーの下にラバーカップやラバードームと呼ばれるパーツが埋め込まれています。
キーを押し込んだときに、ラバーカップの反発によって、キーが戻る仕組みになっているのが特徴です。
その他にも、以下のような特徴があります。
- 他のキーボードに比べて価格が安く種類が豊富
- ストロークが深い
- キーを押したときの音が静か
メンブレンは、一般的なデスクトップパソコンに付属しているキーボードです。ラバーカップはゴムでできているため
価格が安く、キーを押したときにゴムが吸収してくれるので、カチャカチャといったうるさい音が鳴らないのがメリット。
ストロークが深いので指疲れしやすいのがデメリットですが、打ち間違いしにくく、しっかりとした打ち心地で操作できます。
パンダグラフ
パンダグラフ式は、ノートパソコンによく使われているタイプのキーボードです。
メンブレンと同じような仕組みを採用していますが、キーの下にひし形のスプリングを使っています。
これにより、長時間の操作でも疲れにくく、軽い打ち心地でキー操作できるのが特徴です。
パンダグラフ式キーボードの特徴をまとめます。
- 長時間の操作でも疲れにくい
- 軽い打ち心地で入力できる
- キーボード全体が薄いので、無線タイプなら持ち運びできる
- 価格が安いので購入しやすい
- 静音性が高い
ただ、軽くキーを触っただけで文字が入力されてしまうので、打ち間違いが増えてしまう可能性があります。
ライターやブログの執筆など、主に文字を書くのがメインの人は、パンダグラフ式のキーボードがおすすめです。
メカニカル
メカニカルキーボードは、主にゲーミングキーボードとして使われています。
キー1つ1つが独立した構造になっており、特殊なバネやスイッチなどが使われているのが特徴です。もしキーが正常に作動しなくても、特定のキーのみを交換できるので、長期間にわたって使用できます。メカニカルキーボードの特徴は、以下のとおりです。
- 素早いタイピングが可能
- 耐久性が高い
- 他のキーボードの種類に比べると、初期費用が高い
- 軸によって音やタイピング感が変わる
メカニカルキーボードは、キーの下に導入している軸によって、音の大きさやタイピング感が大きく変わります。
そのため、家電量販店などで実際にタイピングしてみないと、音の大きさやタイピング感がわかりにくいといった特徴があります。
静電容量無接点方式
静電容量無接点方式は、メカニカルキーボードと同じく、1つ1つのキーが独立しています。
キーを押したときに電気が流れ、キーが物理的に他のパーツと接触しない仕組みであることが特徴です。
キーが摩耗しないので、半永久的に使えます。静電容量無接点方式のキーボードの特徴は、以下のとおりです。
- キーの押下圧(おうかあつ)が低く、滑らかなタイピング感で指が疲れにくい
- 音が非常に静か
- 耐久性が高いので買い換える必要がない
- チャタリングが発生しない
※チャタリングとは、文字が連続して入力されてしまう動作のことです。
たとえば、「A」を1回だけ入力したつもりが、2回3回と入力されてしまうことを言います。
静電容量無接点方式のキーボードは、キーを押したときに「ON」になり、離したときに「OFF」になります。
そのため、タイピングミスを防げるのが大きなメリットです。
静かな環境下で作業をしたい人や、タイピングミスを防ぎたい人、長時間の作業を目的としている人におすすめです。
【上記の4つのタイプのキーボードの特徴をまとめた表はこちら】
種類 | 価格が安い | 疲れにくい | 音が静か | ゲーム向け |
---|---|---|---|---|
メンブレン | ◎ | △ | △ | ◯ |
パンタグラフ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
メカニカル | △ | ◯ | ✕ | ◎ |
静電容量無接点方式 | ✕ | ◎ | ◎ | ◯ |
キーボードを選ぶ際はここをチェック
キーボードを選ぶうえで重要になってくるのが、どんな利用目的でキーボードの購入を考えているのかです。
ゲーム用ならメカニカル、長時間の作業用として購入するなら指疲れしにくいパンダグラフ、静かな環境下での仕事なら、
音が静かな静電容量無接点方式のキーボードなど用途に合わせてキーボードを選びましょう。
また、下記項目も確認することをおすすめします。
有線・無線接続方法で選ぶ
USBなどによる有線接続がいいのか、BluetoothやUSBレシーバーを使った無線接続がいいのかを選びましょう。
有線接続であれば電波障害などによる接続トラブルはありませんし、電池切れなどの心配もいりません。
しかし、ケーブルの取り回しは煩雑になる場合もあります。
一方で、無線接続の場合は、ケーブルがないのでデスク周りがすっきりするものの、電波障害などで入力ミスが発生する可能性もあります。
また、電池が必要となりますので、電池切れにも注意が必要です。
どちらも一長一短ありますので、ご自身の使用環境に合わせて選択してください。
テンキーの有無
テンキーがついているかどうかも、選ぶときの基準になります。数値の入力をそれほどしないのであれば、テンキーのないキーボードがコンパクトなので置き場所にも困りません。反対に、数値の入力が多いのであれば、テンキー付きのほうが入力効率はアップします。
静音性
オフィスではなく、テレワークなど自宅でキーボードを使う場合、あまり大きな音を出したくないという人もいるでしょう。
その場合、静音性の高いモデルかどうかが選択基準になります。静音性を重視するなら、メンブレンタイプのキーボードがおすすめです。
キーボード言語や仕様の違い(日本語・英語配列など)
キーボードには日本語配列(JIS)と英語配列(US)があります。
日本語配列とUS配列では「キーの数や並び方、印字」などに違いがあるため注意が必要です。
下記記事では配列について解説していますので、参考にしていただければと思います。
配列
キーボードの配列は、すべてが同じではありません。搭載されているキーの数によって「101」「104」「106」など、さまざまなものがあります。どの配列でも、アルファベットの部分は基本的に同じ配置ですが、「Windows」キーや「Ctrl」キーの位置や有無などが、製品によって
微妙に異なります。慣れればそれほど違和感はなくなりますが、使い慣れた配列のキーボードを選ぶのが無難でしょう。
打ちやすさ
打ちやすさでキーボードを選ぶなら、キーを押す重さが軽く、キーストロークの浅いタイプを選ぶといいでしょう。
また、入力しやすいように、キーボードの角度を変えられるスタンドがついているかどうかなども、選択基準のひとつになります。
キータイプ
キーボードのキーを押して戻る仕組みのことを「キータイプ」といいます。
キータイプには、「メンブレン」・「パンタグラフ」・「メカニカル」・「静電容量無接点方式」の4種類があり、それぞれ打鍵感などが異なります。どのキータイプが最適かは使用者の好みによりますので、自分が使いやすいタイプを選びましょう。
まとめ
キーボードの種類や選び方をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
性能を追求したキーボードはどうしても高額になりますが、高性能なキーボードを一度味わうと、他のキーボードは使えなくなるほどです。キーボードはパソコンを使っていくなかでおそらく最も手に触れるデバイスなだけに、サイズや打ち込んだ時の感触が自分の手に合うかどうかは一番重要なポイントになります。購入前は可能な限り店頭に展示されているキーボードに実際に触れてみてから選びたいですね。
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