昔はイラストを描くのが得意な友達がいて、「こんなの描いて！」って無理ばかり言って書いてもらってました。
ところが…最近はそれをAIにも頼める時代。
そう、生成してほしい内容を画像生成AIに入力するだけでイラストが出てくるんです。
もちろん、ご存知の方も多いかもしれません。それでも、実際に使ってみると、その手軽さとクォリティに改めて驚かされます。この記事では、画像生成AIの概要、活用時における注意点や人気のツールについて紹介します。
画像生成AIとは
テキストを入力するだけで、まるでプロのイラストレーターや写真家が作ったような画像を自動で作り出してくれる技術のことです。例えば、「青い空と白い雲が広がる草原」と入力するだけで、AIがその言葉の意味を理解し、美しい草原の画像を生成してくれるんです。頭の中にあるイメージをAIが汲み取って、絵を描いてくれるような感覚です。
「イラストは絵心のある人にしか描けない」という時代は終りを迎えたかもしれません。
画像生成AIの使用用途
画像生成AIは、業務や個人利用で幅広く活用されています。以下は主な使用シーンです。
- 業務での活用
広告・マーケティング：SNS投稿や広告ビジュアルの作成
デザイン・ロゴ ：ロゴ、背景素材。Webデザイン用画像の作成
コンテンツ制作 ：キャラクターやイラスト、ストーリーボードの作成
教育・研究 ：教材やデータビジュアライゼーション用画像の作成
商品開発 ：パッケージデザインやプロトタイプイメージの生成 - 個人・趣味での活用
アート制作 ：デジタルアートや独自のポスター作成
写真加工 ：記念写真の編集や背景変更
画像生成AIは画像データを大量に学習しているため、様々な画像を生成したり修正することができ、幅広く応用できます。
画像生成AIツールおすすめ7選
様々な画像生成AIツールがありますが、そのなかでも使いやすいツールを7つ紹介します。
AIイラストの作成に特化したものから、写真のような画像を生成するものまで、様々なタイプがあるので色々試すのが良いかと思います。
Midjourney
高品質でアーティスティックな画像生成に特化しており、特にクリエイターからの支持が厚いです。Discord上で操作します。
Stable Diffusion
オープンソースでありながら非常に強力な画像生成能力を持ち、カスタマイズ性が高いのが特徴です。
Web版やローカルインストール版など、様々な形で利用できます。
ChatGPT（DALL-E 3搭載）
自然な対話を通じて高品質な画像を生成できます。
テキスト生成能力と連携し、アイデア出しから画像生成までをスムーズに行えます。
DALL-E 3 (APIなど)
OpenAIが開発した画像生成AIのAPIで、他のアプリケーションやサービスに組み込むことができます。
Adobe Firefly
アドビが提供する画像生成AIで、Photoshopなどのアドビ製品との連携がスムーズです。
商用利用も比較的容易で、ビジネスシーンでの利用も増えています。
Bing Image Creator (DALL-E 3ベース)
MicrosoftのBingに統合された画像生成ツールで、DALL-E 3の技術を基盤としています。無料で手軽に利用できるのが魅力です。
Canva AI画像生成
デザインツールCanvaに搭載された機能で、Canvaの豊富な素材やテンプレートと組み合わせて利用できます。
初心者でも扱いやすいインターフェースが特徴です。
画像生成AIの利用に関する注意点
画像生成AIはテキストを入力することで、そのテキストに基づいた画像を生成する技術です。
しかし、注意しなければならない点がいくつかありますので説明します。
データ・情報漏洩リスク
- 学習データ
画像生成AIの学習データに、個人のプライバシーに関わる情報や企業の機密情報が意図せず含まれてしまう可能性があります。 - 入力データ
生成したい画像の指示として入力したテキストや画像が、AIの学習に利用されたり、サービス提供者側に保存されたりする可能性があります。 - 生成された画像データ
生成された画像データが、意図しない形で公開されたり、第三者に利用されたりするリスクがあります。
不適切な画像生成のリスク
- 倫理的な問題
差別的、暴力的、性的な表現など、倫理的に不適切な画像をAIが生成する可能性があります。 - 意図しないコンテンツ
指示とは異なる、不適切または不快な画像をAIが生成する場合があります。
知的財産権の侵害リスク
- 著作権侵害
生成AIが学習したデータには著作権で保護された画像が含まれている可能性があり、生成された画像が既存の著作物に類似・酷似する場合があります。 - 商標権侵害
指示内容によっては、既存の商標に類似した画像が生成される可能性があります。
誤情報・虚偽情報の拡散リスク
- 事実と異なる画像の生成
生成AIは、現実には存在しないものや、事実とは異なる状況を描写した画像を生成できます。 - 情報の真偽判断の困難性
生成された画像は、一見すると本物と区別がつかない場合があります。
利用規約・禁止事項の抵触リスク
- サービスの利用規約
各画像生成AIサービスには利用規約があり、生成された画像の利用範囲や著作権の扱いなどが定められています。 - 特定の用途での利用禁止
一部のサービスでは、特定の用途（例：公序良俗に反する利用、政治的な利用など）での画像の利用が禁止されています。
品質のばらつきと意図しない表現
- 品質の不安定さ
生成AIの能力は進化していますが、常に高品質な画像が生成されるとは限りません。 - 意図しないアーティファクト
生成された画像に、不自然な歪み、ノイズ、または意図しない要素が含まれることがあります。
コストとリソース
- 利用料金
高度な機能を持つ画像生成AIや商用利用には、利用料金が発生する場合があります。 - 計算リソース
高品質な画像を生成するには、相応の計算リソースが必要となる場合があります。
上記リスクを理解しつつ画像生成AIを利用しましょう。
まとめ
画像生成AIを使うことで、イラストレーターや写真家ではない一般の人でも、簡単にオリジナルのイラストや画像を作成できるようになりました。また、画像生成AIツールによって、得意なことや使いやすさに違いがあるので、いろんなツールを使うのも良いですね。
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