「Ryzen」とはCPUメーカーのAMDが販売しているCPUのことで、Intel 「Core i」シリーズとは別の選択肢として人気が
高まっています。「Corei」がIntel を代表するCPUであるように、「Ryzen」はAMDを代表するCPUです。
AMDではIntel と同じくエントリークラスのユーザーに向けたAシリーズ(Pentium / Celeron 相当)や、高いパフォーマンスを求めるミドルクラス以上のユーザーに向けたRyzenシリーズ(Core i相当)など、用途に合わせて多彩にラインアップしています。この記事ではRyzenシリーズの世代(発売年)の見分け方など解説していきたいと想います。
Ryzenシリーズ 世代一覧表
Intel CPUのように数字が1つ上がったからCPUアーキテクチャーが刷新されるという訳では無く、同じCPUアーキテクチャーであるものの、デスクトップ向けアーキテクチャーと、ノートPC向けアーキテクチャーベースで世代が変わる場合があります。
なお、この不規則な命名法則はRyzen 5000シリーズ以降はCPUアーキテクチャーが同じであれば、デスクトップ向けと
ノートPC向けで同じ数字になるように改められています。
アーキテクチャ | デスクトップ向けCPU | ノートパソコン向けCPU |
---|---|---|
Zen | ー | ー |
Zen+ | Ryzen 2000、第2世代 | 第2世代 |
Zen 2 | Ryzen 3000、第3世代 | Ryzen 4000 |
Zen 3 | Ryzen 5000 | Ryzen 5000 |
Zen 3+ | Ryzen 6000 | Ryzen 6000 |
Zen 4 | Ryzen 7000 | Ryzen 7000 |
Zen 4 | RyZen 8000 | Ryzen 8000 |
RyzenとCore iシリーズとを比較
Ryzen とCore i を比較した際、下記表のように位置づけると比較しやすいでしょう。
基本的にRyzen 3はCore i3に相当、というようにCPUの名前で対応させることができます。
Ryzen(AMD) | Core i(Intel) |
---|---|
Ryzen 9 | Core i9 |
Ryzen 7 | Core i7 |
Ryzen 5 | Core i5 |
Ryzen 3 | Core i3 |
さらにCPUの世代も比較することで、おおよその性能を判断できるようになります。しかし、新しい世代のCPUがリリース
されるタイミングがインテルとAMDとで一致することはないので正確な比較は出来ないのですが、下記が目安となります。
AMD | インテル | ||
---|---|---|---|
世代 | リリース年月 | 世代 | リリース年月 |
Ryzen 2000 | 2018年4月 | 第9世代 | 2018年10月 |
Ryzen 3000 | 2019年7月 | 第10世代 | 2020年5月 |
Ryzen 5000 | 2020年11月 | 第11世代 | 2021年3月 |
Ryzen 6000 | 2022年1月 | 第12世代 | ー |
Ryzen 7000 | 2022年9月 | 第12世代 | 2021年11月 |
Ryzen 8000 | 2024年2月 | 第14世代 | 2024年1月 |
モデル名の末尾に付いた英字「サフィックス」
CPUの中には、末尾に英字が付いたモデルも存在します。この英字は「サフィックス」と呼ばれるもので、「XT」は通常よりもベースクロックが高いモデル、「G」ならGPU(グラフィック機能)搭載モデルといった特徴を持っています。
CPUを選ぶ際は、世代やグレードとともに「サフィックス」もチェックするといいでしょう。
AMD CPUの主なサフィックス
- 「表記なし」:通常モデル
搭載されているCPUを確認する方法
世代やグレード等が分かった所で使用中PCのCPUスペックを確認してみましょう。
確認方法については下記動画で解説していますので是非ご覧ください!
(其々20秒あたりから見ていただけると良いです。)
・Windows7 OSの場合
・Windows10 OSの場合
・Windows11 OSの場合
CPUやその他スペックについて
下記記事では、CPUはそもそもどんなものなのか?や、CPU以外のスペックの確認方法など解説していますので
本記事とあわせてご確認いただければと思います。
まとめ
パソコンの性能はCPUスコアだけで決まるものではなく、メモリ容量やストレージ種別によっても動作が変わってきます。
1つでも自分の中で基準を設けておくと、買い替えることになっても次買うパソコンに迷う確率はかなり低くなるかと思います。頭脳であるCPUが決まれば、あとはメモリ容量やストレージ種別、グラフィックボードの有無など利用用途に応じ選んでいただければと思います。
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